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祝勝会

ジムの看板選手がこの間の試合に勝ったことで祝勝会が開かれ、
それに出席してきた。
場所はジムでやるときのいつもの居酒屋の奥座敷だ。
ここはいつ行っても同じコースで同じつまみが出てくる。
味は別にうまくもなんともない。
60点ならぬ50点くらいの味だ。
安くて量が多いことと長居できることくらいが利点の店だ。
俺は運転なので酒が飲めない。

このジムに入ってからここで忘年会やら新年会に祝勝会と
行われてきたが、
今日がいちばん大人数が集まった。
日常、ジムで面識がない人も来ていた。

いい時ほど人は集まるものだ。

本日の主役 勝った選手は、普段は一緒に練習することもなく面識のない女子や
会長が集まる席に埋没していたので
いろいろと話したいことはあったけど、その席に行くのはなんとなくはばかられ
また個人的に飯を食いに行くときでいいや。と今度に取っておいた。

俺の隣は会長の同級生の人で、デビュー戦の開会式で唾を床に吐いて
試合前に退場になった話や、若い頃はサーファーだったことや
路上ファイトの話など若いときの会長の裏話を
いろいろと話してくれた。
今はとてもまじめで礼儀にはうるさい会長なのだが、
人間、若いときは色々な「時期」があるものだ。

飲み会は佳境の状態に入ってもだらだらと長びいた。

皆の注文も滞り、残った料理は渇いた状態だ。
コースに揚げ物が多かったなかで、最後にもっさりとした食べ物は
体に受けつけないのであろう。
テーブルには、誰も手をつけない
出すタイミングを誤った大きな焼きおにぎりがいくつも放置されている。

もうみんな満腹中枢が満たされているのだ。

よくある、皆が酒が入った
飲み会の最後の方のだらけた間延びした雰囲気の状態でも、
誰も仕切るわけでもなく、その状態のままだらだらと続いた。

話すことも話して、何を食べるわけでもなく
静かに佇んでいる若手も何人か見受けられた。
俺は家の場所を聞いて終電大丈夫か?と声をかけた。

通常の飲み会なら、ここで宴もたけなわですが、の声が上がるタイミングだ。
友達同士なら、じゃあそろそろ。と誰ともなく声が上がったであろう。
集まりには、終わるタイミングがある。
そこがだらだらしていると、なんともしまらない会になってもしまうものだ。
後は行きたい人間が二次会に繰り出せばいいのだ。

一通り色んな人と話すことも話したし、家に帰ってサッカー番組を見たかった俺は、
ちょっとその状態に疲れてきた。
最後に会長や主役の挨拶があるのは間違いないので、
一員の自分が途中で帰るわけにもいかなかった。

これが
キックボクシングという個人競技の弊害なのだろう。
遠方から来ている女子や人・若いジム生がいるのに
誰も終電の時間を気にして気遣うわけでもない。
会長やその上の偉い人 チャンピオン いい大人が沢山いるのに
誰もそろそろと声をかけない。

このジムはアットホームなのだが、仕切る人間がいないのが弊害とも言えた。

俺は以前、わりと飲み会を企画したりネットでオフ会の幹事とかしたこともあり、
どちらかといえば、進行や全体が気になるほうだ。
だからその状態にちょっと焦れた。
気が利かない人たちだな。と思った。

ようやく3時間半くらいして、会長の声でお開きとなった。
皆は二次会はカラオケに行くようだ。

帰りについでに2人送っていくことになり
車を駐車した場所に歩いていると、不意に呼び止められた。

振り返ると、前の会社の人だった。
取引先の飲み会の帰りだという。
懐かしそうな笑顔だ。
休日だというのに、こんな遅くまで大変な話だ。
俺が引継ぎをした後任者が頑張っていることを聞き安心した。

俺も「場所」を見つけて頑張らないといけないな。
車を運転しながら危機感を感じた。
by masa3406 | 2009-04-26 22:51


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