解放

それからも、彼女からの返事が来なかったので心配しているとのメールを送って
さすがにこれ以上はしつこいし、思いのたけは伝えたのでそこで自分の日常生活を送っていたのだが、
彼女から急に会おうというメールが来て会うことになった。

喧嘩をしてからちょうど2週間半の時が経過していた。

今までこんなに長く会っていなかったことはなかったので、
最近の俺は佳境に入ったプロ野球が楽しくて、それだけの時が経過していたことに
あらためて驚いた。

人は環境や習慣が変われば、こうしてすぐにその生活に順応していくのだろう。

彼女のバイト帰りにフェミレスで会った。

会うなり俺の顔を見た彼女が、
そんなに深刻な顔をしてと屈託なく笑ったので、
そりゃそうだろ。とメールしても全然返事をくれないし心配するわ。と俺も笑った。

前も喧嘩をした時にそのようなことを言っていたけど、俺を深刻そうにさせてるのは
いつもあんたの態度なんだぜ。。。

会って早々に笑う余裕があるってことは、機嫌がようやくおさまったのと仲直りを考えてるんだなと俺は思った。
あの時の気まずい空気は微塵もなくて、普段の俺たちの空気に戻っていた。

いろいろ悪かったと謝った。
メールに伝えたいことや思いは書いておいたので、もうここでは蒸し返して言う必要はない。
相手もそれを理解してくれて今日、俺と会って話し合う気持ちになったんだろう。

なんで喧嘩したかもう忘れちゃったと彼女はとぼけて言ったけど、
メールを無視して連絡を絶つほどに怒っていたのにそれはないなと思った。
プライドが高い彼女が、何を言われて腹を立てたか内容を覚えてないなんてはずはない。

俺には、ここでそれを言った真意を測りかねた。

思っていることはメールで送ったけど、読んでくれた?と聞くと
ちゃんと読んでいて自分の正直な思いは伝わっていたようで、やっぱり送って良かったんだなと思った。

彼女は、俺と喧嘩したあとに病気をして実家にほぼ引きこもっていたらしかった。
少し痩せたんだそうで、ダイエットだと喜んでいる。

メールは無視されるし、このままもう会えないでお別れかと思ったけど、
もう二度と俺と会わないつもりだったの?と核心部分の疑問をぶつけてみたら
メールを返事をいつかしようと思っていて、もう俺と会わないとかそういう気持ちではなかったんだそうだ。

○○ じゃあ仲直りしてくれる?と聞くと うんと彼女の返事。

それから家に送ったわけだけど、また彼女のお見送りがさりげなく復活していた。

と、まあ仲直りができて一件落着。と言いたいところなんだけど、俺の中で問題が。。。

帰り道、仲直りもできてこれで何も悔いはないしもうこれで会わなくてもいいかな。
と、そんな新たな気持ちが自分の中で芽生えてきたのだ。

これで一区切りというかすっきりした境地であり、
小説なら、さながらエピローグのような幕引きの心境だ。

俺は、ただあのまま仲違いをしたまま関係を切られるのが後味が悪くて嫌だっただけで、
また付き合いたいとか、
彼女が住むこの遠い街に前のように何度も来たいとか、思えなくなってしまっていたことに
仲直りをしてみて気づいたのだ。

思い返すと 喧嘩していた時も解放されたような肩の荷が降りてホッとした気がしていたのも事実で、
喧嘩して帰る道すがら、もしかしたらこれがここを通る最後かもしれないなと
1つ深く深呼吸をしたら空気がこの上もなく美味く感じがしたものだ。

べつに彼女に連絡を絶たれた逆恨みで倍返しをしたいとかそういうわけではなく、
また喧嘩をするかもしれないこととか、気が強い彼女といることにもう俺は疲れてしまったんだと思う。

嫌いになったわけではないんだけど、この平穏な2週間半を送っているうちに
いまの生活のままでいいかなと思ったのだ。
なんせ俺は、普段から平和主義で男友達と喧嘩をすることもほとんどないような男だ。

ただ穏やかに生活できるなら、そっちのほうがいい。

前の彼女と喧嘩した時に何度も起きる些細な喧嘩にうんざりした俺が別れを切り出した時に、
こんなことで別れちゃうの?
普通付き合っていくってことはそれを乗り越えていくものじゃないの?と呆れたように言われたものだ。

乗り越える前に喧嘩をしないようにしてくれよ。乗り越える前に神経が持たないわ!と思ったものだが、

気が強い母親に恐怖して苦労してきた俺は、付き合うなら穏やかな女性と付き合いたいと切に願うのだが
今回もそれは叶わなかったようだ。

あいつにはもっとタフなサンドバッグが合っていて、俺では役不足なんだ。

これから、どういうかたちで付き合いを解消するのか今はまだ決めていない。
だけど、とりあえずは今はすべてを忘れてプロ野球CSを楽しみたいと思う。
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by masa3406 | 2013-09-30 10:14


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