<   2007年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

失恋相談

知人たち8人ほどで飲み会があって焼肉屋に行った。
待ち合わせ場所に集まると、俺は参加者の1人に最近はどうですか?と軽く挨拶をすると、
プライベートでいろいろあって、何も手につかないとひどく気落ちした様子だった。
じゃあ、それは飲みの席で聞きましょうというわけで焼肉屋へと移動した。

ここは都内でもロース・カルビ・ハツが美味いことでも有名な焼肉屋で、
俺のお気に入りの店だ。
この日のために2週間前から予約しておいたのだ。
ロースはカルビと見まがうほどに脂が乗り、口の中でとろけるようにやわらかい。

美味い肉に満足し堪能しながら飲みも中盤に差し掛かったときに、
さっきの気落ちしている人が、その理由を語り始めた。
俺は酒がちょうどいい感じに入っていてほろ酔い加減で、多少ぼーっとしていたので
うる覚えなのだが。

高校時代から10数年付き合っている彼女と終わりそうなのだという。
来年、結婚したいと思っていた矢先に彼女に結婚願望がないことと、
もう終わりにしよう的な内容のことを言われたそうだ。
そこで引止めに動くと決定的な最後になってしまうと思った彼は、
それ以来はあえて連絡をしないで静観しているが、
そのショックで色々なことに手がつかないし、
彼女とのことを今後どうしようかというような内容だった。

いつもは異常なほど食べるのに、今日は食べるのをすっかり忘れてしんみりと語っている。
俺の前に座っている人が、ああしたらいいこうしたらいいと自身の経験を語りながら
聞き役とアドバイスをして、その真横の人はそうだよねえと合いの手役をしている。

相談する人 聞き役兼アドバイザー役 合いの手役

すげえ 即席でパートが分担され うまいこと調和をしてユニットが成立してるぜ・・・。

相談者と、アドバイザーは、お互いに歌手のゆずの熱烈なファンなので、
この状況がゆずの曲の歌詞と非常に似ているらしく、そのことでえらく盛り上がっていた。
途中、アドバイザーは、感極まって鳥肌が立った!と袖をまくって見せてくれた。
お前は高田延彦 か!

ゆずは蕾くらいしか好きではなく
通常、音楽はメロディーラインでしか聞いていない俺には、
その鳥肌が立つ心境たるやさっぱりわからない。

熱い 感受性が強く、あまりにも熱すぎる人たちだ・・・。

加えて長く付き合ったことがない俺には、10数年もの付き合いの別れというものが
どんなものであるのか、まったく想像がつかない世界だった。

俺もうまいことユニットとコラボレーションしたかったのだが、
軽く酔っていたこともあって、何かトンチンカンなことを言って
流れに茶々を入れてしまわないようにと俺は黙って聞いていた。

俺は女に振られたり、駄目そうだなと思うと追うことはまずしない。
俺にストーカーという言葉は無縁だ。

動かざること山の如し 

なんてきれいさっぱりとかっこいいものではなく、
心の中では引きずったりするし、
単にあきらめが早くてプライドが高いだけ。
己のプライドを捨ててまでは必死にはなれないのだ。

多分、雑魚の俺はそうやって必死に自分を守って生きてきているのだ。

相談が一息ついたころに、急に相談者が俺に
「○○さん 俺はどうしたらいいですかね?」と聞いてきた。

げ・・・話を振られた・・・。ユニットまかせで途中から酔いが進んでよく話が聞けてない

すっかり酔っ払って思考停止状態の俺は、
相談者は確か彼女のことを忘れたいんだったよな・・・。と
 
「俺の経験だと、どうしても忘れられないときは、
新しく好きな子ができれば忘れられると思いますよ。
俺はそれしかなかったなあ。」

それ浅いですよ~ 付き合って10数年なのにそんな簡単に~
それによりを戻したいのに

呆れるアドバイザー役

言葉を失う 合の手役 

ヤベ!そうだった すぐにあきらめる俺と違って彼はヨリを戻したいんだったわ・・・。

す すまん やっぱりコラボレートできないでぶち壊したようで・・・
[PR]
by masa3406 | 2007-11-27 05:09

マイペースな奴とのお別れ

用があり久方ぶりに実家に電話をした。
電話に出た親父と用事の件を話し終わると、
実家で飼っている犬の上の犬から癌が発見されたことを告げられた。
最近咳を最近しだしたので、4日前に獣医に検査に連れて行ったら
肺に3つほど癌ができていて、もはや手の施しようがないとのことだった。

最近は犬も予防薬や医療や食事がよくなったせいで、寿命が延びた反面
犬も人間と同じような病気になるようになったのだそうだ。

余命は3ヶ月から1年らしい。
俺は言葉を失った。
もう、あいつともお別れなのか・・・。

実家では犬を2匹飼っていて母親になついている方の犬だ。
犬も1匹1匹人間と同じようにまったく性格が違う。

母親には忠実だが、基本的に人見知りであまり愛想を振りまかない性格
散歩に連れて行ってもほかの犬とは交わらないし、人間にも寄っていかない。
下のもう1匹と比べると運動がまるでだめで、いつも家でじっとしていて
ほとんど遊ばない人間にたとえるならインドア派だ。
引きこもりに近いとさえ言えるかもしれない。

俺は一緒に住んでいたときは、その犬も両方ともかわいがってはいたが、
自然に愛想がよくボール遊びがうまく運動神経がいい、下の犬といつも遊んでいた。
こっちは愛想がよくいつも表情がニコニコしていて人にも好かれる活発な性格だ。

俺はたまに携帯で犬の写真を撮って人に見せたりしていたのだが、
あるとき、撮った写真や見せる写真のほとんどが下の犬だということに気づいた。
なぜなんだろうか?

それは表情にあったのだ。
下の犬はいつもニコニコしていて呼びかけるとかわいいベストショットが撮れるのだが、
上の犬は、いつも無表情で呼びかけてもほとんど表情が変わらない。
おのずとかわいいいい表情の写真がなかなか撮れないのだ。

こんな無愛想な性格でも、2つだけ愛想がいい時がある。
それは俺が家に来て玄関に迎えるときと俺が何かを食べていてそれを欲しいときだ。
どこまでもマイペースな奴なのだ。

下の犬は呼ぶと嬉しそうに飛んでくるし、散歩すると人が集まり
誰からもかわいいと可愛がられる。
上の犬は無表情に人を避ける。
この2匹の性格は見事なまでに正反対だ。

こいつがもし人間だったら社会に溶け込めずに苦労する不器用なタイプであろう。
マイペースな俺もさすがにこいつには負けそうだ。

こいつこそ真のマイペース『ミスターマイペース』
いやメスだから 『ミスマイペース』か

社会では最低限の愛想は必要なのだということは、こいつを見ていてもほぼ間違いないようだ。

あるとき、主人と認めた母親としか寝ない奴が、
俺が朝起きると1度だけ俺の布団の枕の真横に寄り添うようにして寝ていたことがあった。
あれはなんだったのだろうか。

そんなマイペースを貫いた不器用な奴とのお別れの時はそう遠くはない。
茶色と白のふかふかした毛 ちょっと憂いのある面長な顔 
ある日、この世からなくなってしまうのだ。

元気なうちに会いに行きたいと思う。
奴の大好物のビーフジャーキーを持って。
[PR]
by masa3406 | 2007-11-20 16:47

仲間の応援

ジムの仲間の応援に行った。
その人は若く、プロを目指していて試合はアマチュアの試合を
3試合目くらいのキャリアの人だ。
会場は土日にタイ料理を食べながらキックを見れるタイ料理店で、
店の上にはジムがあるというなんとも珍しい場所だ。
俺は詳しくは知らないが、そのジムがタイ料理店を経営しているようだ。
会場に着くと右手にお世辞にも、きれいとは言えないこじんまりとしたタイ料理の店があり、
正面にいかにも昭和を感じさせる場末感の漂う2階建ての古ぼけた建物に
キックボクシングと書いてある。
どうもここが会場のようである。
見世物小屋みたいと言えなくもないチープな感じだ。
それか地方のストリップ劇場とはこんな感じなのだろうか・・・。

あ・・・怪しげだ・・・。

俺はこの町は友達の彼女が住んでいて友達に会いに何度も来たことがあったのだが、
こんな場所があるとはまったく今日まで知らなかった。

入り口には立ち見1500円 席2000円と書いてあり、合流したジムの人たちと
立ち見席を選んだ。
中を覗くと奥の壁に沿ってリングがあり、手前からリングをコの字型に囲むようにして
客席があり9割がた埋まった客が飲み食いをしていた。
建物の入り口横にあったタイ料理店とこことを、注文を受けた店員が慌しく
行き来をしていた。

どう見ても入り口付近にしか立つ場所がないので訝しく思っていると、
店員に立見席のお客様はあちらの壁のところで立って観戦してもらいます。
と説明された。

えっ!あそこで!?  俺はしばしの間、言葉を失った。

正面のリングに沿った壁とリングの間には、人1人がやっと立つくらいのスペースしかなく
背中には壁、目の前にリングのロープがあるだけだ。
しかも高さがリングレベルだで、いわゆるエプロンサイドだ。
おまけに客席が全部その立ち位置の方をコの字型に囲んでいるので、
客が皆こちら側を正面に向いていて、試合前の視線はこちらに注がれ
なんとも気恥ずかしいポジションだ。
しかも、そこに行くには1度リングをまたぎリングを通り抜けていかねばならない。

試合がもうじき始まるというので、俺はおずおずと並び順で
リングのセコンドサイドのポジションに立った。
リングは相当に小さいサイズだ。 やりにくそうだ・・・。

ルールは3分3ラウンド ローキックと顔面への膝蹴り 肘は禁止とのこと。

リングアナウンサーのコールとともに
刺青の入った20歳だという選手と少し背の高いプロデビューを控えているとう
選手との第一試合が始まった。
こちら側に選手が来ると、選手がすぐ鼻先に迫りジムのスパーでもここまで寄って
見た事がないので迫力があるが、非常に違和感もある。
行ったことはないが、まるでストリップのかぶりつきのようだ。
一応、実況解説がいて冗談を織り交ぜながらマイクで漫談のような会話をして、
客席から時おり爆笑の渦が上がった。
刺青の選手のほうはまだ経験が浅いようでノーガード状態で
殴り合っていて、怪我をしないかそちらのほうが心配な
技術もへったくれもない粗い試合だった。
試合は背の高い選手が勝ったのだが、1試合が終わってみて
狭いスペースに立ち続けるこの場所での観戦は疲れることに気がついた。

俺たちは試合順を知らないので、ジムの仲間は何試合目に出るのかわからない。
次か次かと思ってやや疲れて観戦していたら、
ようやくセミファイナルになって出てきた。
顔が緊張のせいか強張っていて、いかにも固くなっているのがこちら側に見て取れる。
相手はデビュー戦を控えた背が180ちょいはありそうなデビュー戦を控えた
30代のプロの選手。
日焼けをして褐色の肌で外見は日本人だけどエスニックだ。
体つきはやや相手のほうが大きいか。

試合はやはり固くなっているのか、手数が出ないで見てしまうジム仲間に
相手が飛び込みパンチを出し、
それをジム仲間が組んで阻止しての繰り返しの、
なんとも膠着した実にかみ合わない試合になった。
ジム仲間はアマチュアレスリングのキャリアがあるので、
緊張したとっさの場面では、長年の体にしみついたそれが出てしまうのだろう。
たとえば組んでも、それが首相撲からの膝なら効果があるのだが、
胴を組んで投げにいってしまったりしてキックの試合になっていない。
セコンドについたプロの選手たちが何度もミドルを蹴れ ジャブを打てと
繰り返し繰り返し叫んでいたが、数発いいパンチを入れ
最終ラウンドに相手が鼻血を出す場面はあったものの、
最初と同じ手数が少ないままに3ラウンドを終えてしまった。

判定は余裕の判定負け
まったく彼は持ち味を出せないままに終わってしまった。
あれだけ横で練習していたパンチ ミドルキックはほとんど出なかった。
ミドルの連打にいたってはまったく出なかった。
ジムでのスパー
日ごろの練習の成果・持ち味がまるで出ていなかった。

俺は試合と練習は違うのだと痛感させられた。

建物の入り口で皆で待っていると、セコンドについたプロの選手たちと一緒に
出てきて、今日はすみませんでしたと皆に謝ってまわっていた。
後で聞いた話によると、セコンドについたプロの選手に相当に怒られたようだ。
負けて気落ちしている中、気の毒だが、
彼はプロを真剣に目指しているので仕方がない。
厳しい世界だしそれは超えなくてはならない壁なのだから。

試合後にみんなで飲みに行ったのだが、彼は来週練習またお願いしますと
皆に挨拶をして待ち合わせている友達と帰りますと言って1人で帰っていった。
落ち込みが激しくなければいいが。

その後、居酒屋に8人くらいで行った。
酒の席で、皆各々日ごろ思っていることや人の評価 批判が話題に上った。
酒が入ると皆、結構本音を出すものだ。
結構、辛口だったりもして酒に強くコントロールできる俺は黙ってそれを聞いていた。
俺はこのジムでは新参だし、俺が他人様をどうこう言うことはしない。
友達同士なら俺も人間だ。不満を言ったり、他人の批判をすることもある。
だが、社会では俺は話さない。

前の会社でも不満や本音は仲のよい1人にしか話さなかった。
人についての批判はいっさい何も言わなかった。
だから辞めるときはなんで?と大いに驚かれたものだ。

とくに皆が集まる場で言ったことは、人は必ず覚えている。
それが何気ない一言でも

人は他人を見ているものだし他人への評価は厳しい。
辞めた会社でもそうだったが、人間が集まった集合体の社会は
どこでも同じなんだな。こんなことをふと感じた。
[PR]
by masa3406 | 2007-11-11 16:05

興ざめ

ジムに行く前に部屋で中日と日本ハムの日本シリーズを見ていた。
今日勝てば中日ドラゴンズの53年ぶりの優勝が決定する重要な試合だ。

試合は1-0で中日がリード 投手の山井が8回まで完全試合
これは日本シリーズの歴史で初の完全試合達成か!?
と思ったら落合監督が9回の表にリリーフエースの岩瀬にあっさりと交代させてしまった。

山井投手は見た目にはまだまだ球数も少なく、
ストレートの威力スライダーのキレともに衰えはなく、
9回は日本ハムの当たっていない下位打線なのになぜなんだ?
これは見ていた誰しもが疑問に思ったはずだ。
歴史的な瞬間を見れると期待していた俺もこれにはとてもがっかりした。
最後は岩瀬投手が3人で抑えて中日は優勝したが、
なんとも興ざめな胴上げだった。
痛みをこらえてファインプレーをする井端選手
MVPの中村紀の涙のインタビューには感動したが。

昔、西武で常勝監督と言われた森監督の采配は強いけど
あまりにも勝つことに固執しすぎて地味でつまらないとの批判を受けていた。
落合監督もよく同様の批判があったが、
この場面を見て、なぜそれを頻繁に言われていたのかに納得した。

俺は去年は野球の仕事も担当していたのだが、
ナゴヤドームの大型ビジョンの中日の選手の打席のリプレイは毎球、徹底して流す。
あれはファンサービスではなくホームチームの打者が投手が投げた球種と
自分のスイングをチェックするためなのは暗黙の了解なのだが、
ナゴヤドームほどすべてを徹底して流す球場はほかにはない。
正直、見ているほうには時間のロスだ。
これも勝つための落合監督の指示によるものなのだろう。

昔、ナゴヤ球場で巨人対中日で巨人の斉藤雅樹投手が
9回2アウトまでノーヒットノーランをしていて、
中日打線がノーヒットノーラン達成目前にヒットが出て気落ちした斉藤を打ち込み、
最後に4番を打っていた落合がサヨナラホームランを打って、
中日が逆転勝ちをしたことがあったのだが、
体験者としてそれがよぎったのだろうか?

確かに勝つことは大切だけど、プロ野球はエンターテイメントでもあるはずだし、
野球の醍醐味は勝つこともだけど個人記録や観客に魅せるという側面もある。
それが感動と興奮を呼び人々の記憶に残るのだ。
観客 中日ファン プロ野球ファンの誰しもが山井投手の完全試合を見たかったと思う。

ジムのキックのチャンピオンは、試合が終わるとまず勝ち負けの前に
今日の自分の試合が面白かったかをしきりに気にしていて、
勝ってもつまらない試合だと自分が思うと落胆していることすらある。
それは観客を集めて行っている以上はエンターテイメントでもあるからだ。

横浜ファンの俺がこんなことをレスするのは、中日ファンには
なんとも余計なお世話なのかもしれないが、
いち プロ野球ファンとしてもなんとも興ざめな日本シリーズの結末であった。
[PR]
by masa3406 | 2007-11-02 01:48