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厳しさ

金曜日の夜に高校の同級生4人で集まって飲んだ。
既婚者2人と独身は俺を入れて2人だ。
その中で、1人既婚の会社で管理職に近いポジションの友人がいるのだが、
待ち合わせに現れたそいつは、自信に満ち溢れた
なんとも厳しく恐そうな上司といった隙のない風貌になっていた。
その表情には、蒼っぽさ青年ぽさなど微塵もない。
顔もうつむき加減の俺とは対照的に、そっくり返りいかにも偉そうな
威厳に満ちた表情である。
例えるなら、彼は日々、生存競争にさらされてきた眼光鋭い完全なる肉食系であり、
俺は、さながら草食世界にいるまぬけな脱力系だ。

俺は、以前つなぎでしていた自動販売機の補充の助手のバイトで訪れた
池袋の風俗街で、歩いている風俗嬢たちを見て、俺なりに共通して感じたことがあった。
それは、皆重力に負けるような猫背で俯き加減だと言うことだ。
誰一人として、胸を張りさっそうと力強く歩いている人間がいなかったのだ。

俺も長い間営業や客商売をしてきた人間なので、その人の顔や目 表情 風貌で
この人はどんなタイプの人間なのか、ある程度であるが多少は見る目はあると思う。
その経験で、この友達の顔は、クレーマーや怒らせると恐い客そのものが持つ
顔だった。

人はだんだんと年齢を重ねていくと、その人のそれまでの生き様や
職業が顔に出ると言うが、
それはこういうことなんだな。と身近な友人を通して思った。

飲み会でその友人の会社での話を聞くと、まさしくその表情の持つ人間のイメージそのままの
厳しい上司そのものだった。
なんでも数ヶ月前まで、派遣で来ている男の部下がいたのだが、
友達の上司としての仕事への厳しさに要求の重さから、
やがてはプレッシャーで精神を病み、最後は自律神経失調症を患い
汗を大量にかく症状が出て退社を余儀なくされたのだそうだ。
最近、代わりの友達が面接で選びに選び抜いて採用した派遣の女子が
入ってきたのだが、
友達の仕事への要求の厳しさで、2日に1度は泣いているらしかった。
友達は別にいじめているわけではなく、
仕事への要求や厳しさが生半可ではないのだそうだ。

いじめているんじゃないのか?かわいそうに。と俺らで突っ込んだが、
その派遣には月に90万円も払っているらしく、高い給料分の要求をし
なおかつ見込んで鍛えている意図があるらしい。
友人からしてみれば、1日も早く一人前の戦力になってもらいたい一心のようだ。
見込みがなければ、何も言わないでクビにすると言っていた。

ほかにも会議での友達の発言の話など俺を入れた3人とも引いていて、
甘い俺はしばし言葉を失う場面も何度もあった。

長年の友人だからこうやって、いま仲良く対等に会話をしているけれども
俺がこいつの会社で下で働いたら、俺みたいな甘ちゃんは、
すぐに戦力外でクビにされるんだろうなと思った。

こいつはとても頭が良く、高校時代もしょっちゅう先生に盾をついたり、
長いものには絶対に巻かれない奴だったのだが、
それが会社でも全く変わらないどころか、パワーアップしていた。
俺が卒業後にどんどん大人しくなり、丸くなっていったのとは、あまりにも対照的だ。
ただ人生を流されるままの俺は、その間に何も自信も得ることも無く
友人は成果や実績を得ることで、さらなる自信を得ていったのだと思う。

その友達は、帰国子女で卒業後は色々と回り道をした。
やがて小学生まで生まれ育った国に留学をし、その国での就職を渇望していたのだが、
志半ばで帰国することになる。
それから、なんとかその会社にコネで就職をしてこれまでずっと勤めてきた。

その会社は、非常に激務の会社で毎日午前様は当たり前。
友達はストレスから頭痛で道端で倒れて、救急車で病院に運ばれたこともあった。
俺は、あいつはよくやめないよな。不思議だった。
そんな会社ならもう少し体が楽な会社に転職をしたらどうだ?
と激務を心配して時に言うこともあった。
すると友達は、どうせ日本の会社なんてどこも一緒だよ。といつも事もなげに答えていたのを
記憶している。

最初は、縁故で入社をしたのでそれで馬鹿にしたような態度を
取られたこともあることを悔しそうに話していたのを思い出す。

それからもそいつは、いつか認めさせてやると
なにくそと耐えて働き続けて、今の威張れる地位を勝ち抜き、
負けまいとその間に身につけた実力と仕事の能力で、
今の威張れるポジションを築いたのだろう。

そいつの下では絶対に働きたくはないけれども、友人の話からは
生存競争を勝ち抜き、我慢と根性で耐え抜いてきた友達の
入社からの厳しい激闘の歴史が伝わってきた。
その隙のない表情は、戦いの日常生活から作られたものであろう。

嫌だと辞めたりのほほんと生活をし、
これまでの人生に何の筋道立った説明がつかない俺とは違い、
友達はその会社での奮闘の年数が人生そのものであり、
その成果が今のポジションや発言権なのだろう。

あらためて、卒業後の時間の過ごし方に
友人と自分との差を感じてしまった。

俺は、どちらかと言えば人生観は個にあり、
会社での自分のポジションには頓着ないのだが、
そうした考えの甘さやサバイバル感の無さ
厳しい環境で耐え抜いた経験が少ないことが、
現在、何も築けていない結果なのだろうなと思った。

人は、忍耐力にハングリーさに負けん気や根性がないと
何か結果として形として残すこともできないばかりか、
向上していけない生き物なのかもしれない。

友人と話しを聞いていて、俺に欠けている要素ばかりを見せつけられている
気がした。

友人にあって俺に一番ないもの。
それは『自分や他人への厳しさ』なのだ。

友人には、自分がしていることすべてに説明がつき、
彼の話すことには、曖昧さや言い訳めいたことが一切なかった。
すべてが、明快で自信に満ち溢れていた。

友達は、長年の友なので俺には何も言わないでくれているけど、
人生は甘くないんだぞ。生存競争なんだ。
向上心がないものは脱落していく。
力なきものは生きてはいけない。
と教えられたような気がした。
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by masa3406 | 2010-03-22 04:50

K-1ルール

親父に実家に呼ばれて、午前中にパスポートの申し込み用紙に記入をしに行った。
行くと母親がいて呉越同舟みたいな気分で、妙に気まずかった。
目を合わせる気がしない。

親父に手渡された用紙に記入をしていると
前の会社を辞めたことを責めたり、
俺の将来に関するネガティブな話をしてきたので、ホントいつもそういう暗い話ばかりしてくるな。
と言って話をぶった切った。
ちょっと手続きに立ち寄っただけで、そんな話を聞かされるのは真っ平ごめんだった。
今でこそ、どん底の生活をなんとか立て直したものの
こいつは、俺が一番ピンチの時に上から説教だけしていたような人間だ。
明日のパンを求める人間に正論を振りかざす説教など、これ以上に無意味なことはない。
親父は力を貸してくれたけど、俺はお前を一生忘れない。

俺は、これまで安全運転をしてきた人生ではない。
そういうことは、ついこの際俺にはどうでもいいことだった。

記入を済ますと早々実家を後にしてキックの試合に行ってきた。
観戦して気になったことは、最近はK-1ルールの興行や試合が増えて、
俺のような肘 首相撲ありのムエタイルールが好きな人間にとっては、
この傾向はとても残念なことだ。
試合を見ても、蹴りよりもパンチに比重が置かれ
距離が縮まり、少し組めばすぐにブレイクがかかる。
ボクシングだかキックだかわからないような試合が多く
これでは、さながらボクシングキックだ。
俺にはそれが、リアリズムがない戦いにすら見えてしまう。

若年層は、首相撲に肘を捨ててK-1ルール用の選手が増産されていく一方だ。
こんな有様では、ますますタイとの大きな差はさらに開いていくばかりだ。
なんて話をジムのOBの人と帰りに飲みながらの
キック談義に花が咲いた。

最近は無味乾燥な仕事だけの生活だったので、
そんな時間がいい気分転換になったように思えた。
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by masa3406 | 2010-03-14 03:59

韓国

親父から電話があって、来月の休みに韓国旅行に行かないかと突然誘われた。

海外旅行か。。。

思えば、金もないしここ何年も海外には行くことはできていなかった。

いつの日かまたフランスやイタリア・アメリカに行きたいなあと心の奥底では思っていたけど
ここ数年は、俺には金がなく情けないことにそれは叶わぬ夢だった。

学生時代に勉強していたフランス語は、まったく使う機会もなくなっていた。

アジア旅行は初めてで、韓国と言うとこの間のオリンピックのフィギュアスケートの件で
日本人として複雑な感情はある。
去年のWBCの韓国戦の延長にイチローが、
決勝タイムリー打ったときに大喜びをした俺には、
浅田真央が負けた時は、普段はフィギュアスケートを見ないし
詳しくもなんともないのに悔しくて悔しくて仕方がなかった。

そんな韓国だけど、久しぶりに海外に行けると思うと
親父と一緒だけど、心が浮き浮きしてくるのを感じた。

東京という都市の中だけで生活をしている決まり切った日々に、
なにか変化が欲しかったのだ。

親父も歳だし、今後、一緒に旅行する機会があるかはわからない。
だから、二つ返事で行くことにした。

俺は食べることもとても好きだ。
美味いものでも食べてきたいと思っている。
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by masa3406 | 2010-03-09 05:51

むなしさ

夜のバイトで店の子達が彼氏を作りたいとか、どんな人と結婚したいとか話しているのが、
聞こえてきた。
若い女の子のありきたりの会話だ。

俺はそれを耳で流しながら、
俺はいったい何をやっているんだろうな・・・。ととても情ない気持ちになった。

彼女らには、彼氏やそういうことを考えることが人生でいちばん楽しいのだろうが、俺としたらどうだ。
今の俺は生きているのだろうか。と

最近は、仕事で生活には困らないまでの金は入るようになってはきたけど
思うほどにジムにも行けずに、ストレスが溜まるばかりだ。
俺はそれを金のためだとか、またあの貧乏生活は嫌だからと
自分に言い聞かせてきた。

が、正直に言おう。

全くつまらないし今の俺は輝いていない と。

ジムに行って練習をして俺の人生は、充実して楽しかったのに
それができないということは、思ったよりも喪失感があり堪えることだ。
仲間とも会えないのが寂しい。

世の中、金がないと生きてはいけない。
そして稼ぐには、働かないとならない。
だが、働けば金と引き換えにプライベートの時間がなくなる。

それは俺には大きなジレンマだ。
単純に俺という人間は、人生の一番に重きを置く趣味が充実していないと楽しくないのだ。
ということをこういう生活になってあらためて知らされた。
お金ではないのだと。

今はデートをするお金はあるけれども、欲しいのは彼女たちのように
異性なんかでもない。
そんなものは、俺には何の穴埋めにもならないのだ。
また、練習できる日々が欲しい。
ただそれだけなのだ・・・。

だが、もう無職になるわけにはいかない。
それだけはいけないのだ。

なんとか妥協策か打開策を見つけていこうと思っている。
誰にも愚痴れない分、情けないが愚痴をレスさせてもらった。
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by masa3406 | 2010-03-05 04:48