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K-1の衰退期

先週K-1MAXに行って来た。
会場は両国国技館だったわけだが、
格闘技ブームの時代と比較をすると、会場も6・7割程度の入りと
随分と会場の熱が下がったことを感じさせられた。
この中には、俺たちのような「身内客」が大勢いることを考えると、
本当の純粋なファンの人数はどうだろうか・・・。

際立って変化を感じたことは、魔娑斗選手が引退する前に大勢いた
ファッション雑誌から抜け出して来たような、
ギャル風の女の子の観客が、彼の結婚や引退とともに
会場から潮が引くように姿を消したことだ。
以前は会場は黄色い声援で華やかだったものだが、この日は実に静かなものであった。

やはり、あのような層はあくまでも一過性であって、
特定の選手人気で引っ張ってくることはできても、
そこからスポーツのジャンルそのものに固定客としてつくことはないようだ。
今年のワールドカップで、本田選手にキャーキャー大騒ぎをしていた人たちも、
いまやサッカーを見ることすらないのではなかろうか。
彼女たちのような試合ではなく選手を見に来ている浮遊層は、
そのジャンルの発展には貢献しないのようだ。

試合のプログラムも最初から淡々と進んだ。
異色のコスプレファイターの長島自演乙選手の入場にも、物珍しさで沸き立つこともなく
会場の雰囲気そのものが、寒々としているようにすら感じた。

グランプリは、ペトロシアンという非常にディフェンスに長けた相手の攻撃を当てさせない選手が、
予想通りに磐石な試合で勝ちすすみ、
去年と同じ無双状態でそのまま優勝してしまった。

この選手はキックボクシング的に言えば、大層穴がなく玄人見には面白いのだが、
ハラハラするような倒し倒されの殴り合いをするスタイルではなく、
相手の持ち味を消すセーフティーな試合をして、
一般受けをするファイトスタイルではない。
こういう選手が君臨してしまうと、ますますマニアックなファン対象のものになってくる。

競技としてはそれでいいのだが、エンターテイメントとしては成り立たないのだ。
会場も、沸き立つような場面はほとんど無く、
俺も一緒に行ったジム仲間とこんなんでK-1は大丈夫かね?
これ、俺たちですら盛り上がらないんだから、一般ファンには退屈だったかもね。
と心配してしまうほどだった。
あの、魔娑斗 対 佐藤選手の直接対決の熱気は、
いまになってはとても同じ興行の出来事だったとは思えないほどだ。

K-1自体はかなりの資金難で、来年なくなってしまうのではないかと懸念されているわけだが、
K-1ヘビー級の会場が有明コロシアムにまで縮小されてしまったことや、
この会場の冷えた雰囲気。いよいよ現実味を帯びてきた気配すらある。
心配したとおり、この日の試合中継の視聴率が平均7.6%で、K-1史上最低の視聴率だったようだ。

正直に言えば、俺は純粋なキックボクシングのルールの試合が好きなので、
ボクシングとキックを足したようなスタイルである
K-1という興行が無くなる事に抵抗感はない。
俺が好きなのは、ムエタイスタイルの強い選手なのだ。

最近はK-1ルールの試合や判定基準が増えて、
キックをすっかりK-1に乗っ取られてしまった感もあるので、
無くなることは、すなわち回帰のチャンスでもある。
本来の後楽園ホールの規模のハウス興行のキックボクシングも好きだ。

だが、これを目指しこれで食っている人も周囲にいるので、
その人達のことを考えると無くならないほうがいいとも思える。

さて、来年はどうなることやら。
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by masa3406 | 2010-11-18 18:10

勝てばいい落合監督

日本シリーズを先のロッテファンの友人と千葉マリンスタジアムで観戦して来た。

試合は、初回から両方の先発投手が乱調で、日本シリーズとは思えないほどに
だらだらと間延びして、試合が終わったのも22時頃と締まらない試合であった。

試合を観戦していて驚かされたのが、制球が定まらずに調子の悪い
中日の先発の中田投手が初回に4失点をし、中盤の5回までで9失点もしながらも
落合監督は交代させずに、そのまま見殺しするかのように投げさせ続けたことだ。
結果的に試合はそれで壊れてその時点で1-9と決まってしまったし、
そのせいで、球場もなんとも緊迫感のない雰囲気になってしまった。

俺はロッテを応援していたわけだが、それでもつまらない試合であった。
いつもは野球観戦で席を立つこともほとんどない俺が、
途中で退屈をして、思わず下のグッズを販売しているショップを覗きに行ってしまったほどだ。

4敗したら負けてしまう日本シリーズ。
中日はこの試合開始時点では2勝2敗と、あと1試合は落とせる計算のわけだが、
落合監督は、今日を捨てゲームと考えこの試合で勝つことを放棄したのだろう。

序盤にさっさと交代して継投していれば、
追い上げて勝てる可能性はあったわけだが(最終的に中日は4点を取った)
これは、熱心に応援しているファンに、今日の試合は捨てたけど応援するならどうぞお好きに。
と言っているのと同じことだ。

球場のキャパが小さく、熱心なロッテファンが集まる千葉マリンスタジアムのチケットの入手は
困難だ。
プラチナチケットを手に入れ、今日の日を楽しみにして
中にはわざわざ名古屋からはるばる駆けつけていたファンも少なからずいた事だろう。
また、オークションで競り落としたりして
高い金を払ってチケットを手に入れたファンもいた事だろう。
そんな足を運んだ中日ファン達を失望させるような、序盤で勝つことを放棄した試合を見せることは
失礼なことではないだろうか。

勝負事であると同時に、エンターテイメントでもあることを忘れてやしないだろうか。
それも1年を締めくくる日本シリーズの大舞台だ。
試合を見に来てくれたファンに、最後まであきらめないで必死に勝つ姿勢を見せるのが、
プロでありプロの興行というものではないだろうか。

中日は落合監督になってからは、就任以来優勝はしても強さと反比例するように
観客動員数が現象の一途を辿っている。
ファンサービスをしない事や他にもいろいろその要因はあるのだが、
横浜ベイスターズのファンである俺はそれについては、
中日ファンには大きなお世話なので批判をするつもりはない。

落合監督のプランでは、捨てゲームは捨てて
最終的に優勝さえすればそれで万事OKなのだろう。
ただ、今日の試合に象徴されるように ただ勝てばいいだろ。という落合監督の
ファン無視の姿勢には非常に疑問を感じた。

この姿勢や考えは、俺が身近な環境であるマイナーな世界である、
キックボクシングの世界から見たら、
まだ日本では人気があるスポーツのプロ野球で固定ファンがいるから、
それでも来てくれるだろうという驕りと甘えにしか見えない。
日本シリーズの試合は、キックで言えばメインイベントの試合と同じである。
キックならメインを張る選手は、それに誇りを持ち
ファンに楽しんでもらおうと必死に戦うものだ。

今日の日のために、チケットを手に入れる労力を割き日程を空け
安くないチケットや高い交通費を払い、足を運んでくれている沢山のファンがいることを
忘れてやしないだろうか?

危機感がないのである。
なぜ今回、中日のカードに決まったとたん地上波の中継が減ってしまったのか。
その理由が、この試合に凝縮されているような気がした。
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by masa3406 | 2010-11-06 04:59