<   2012年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

楽しみ

Sさんが退職してから、外回りの仕事中に電話をして愚痴を言う相手はいなくなったけど
1人のペースに慣れてきた。
もともと1人も好きなマイペースな人間なので、元に戻ったと言えるかもしれないが。

最近の楽しみは、営業で行った先々でついでに美味いラーメン屋をリサーチして訪れることだ。
ラーメン以外はチャーハンの美味い店もいくつか訪れてはいるけど、
チャーハンはさほど味の差別化が難しいのか。
こっちはいずれもイマイチだった。

同じグループにA君という他のグループから移動してきた人がいて、
飲み会のときに話していたら、彼もラーメンや美味いものを食べるのが
好きだとわかったのがそのきっかけだった。

その時に彼はこれを見てくれと目を輝かせながら、マイ手帳を開いたのだが、
そこには彼が今まで訪れた、美味いラーメン屋や丼物屋からハンバーグ屋などの
ラーメンのみならず、さまざまなジャンルのB級グルメの評価や情報が書き記されていて、
それだけにとどまらずにこれから訪問したい店の情報まで、網羅されていたのだ。

すげえ。

彼はこれを普段から肌身離さず持ち歩いているのだという。

俺も美味いものを食べるのが好きな人間だけど、ここまで徹底したことはない。
仕事がある日は、せいぜい時間があればついでに行く感覚なのだが、
彼は途中下車までして食べに行くらしく、その情熱や徹底振りや余裕には感心してしまった。

俺は仕事がある日は、通常の日を100とすると
他に労力を使ったり感性を働かせる能力は60くらいに激減してしまう。
仕事だけで手一杯で、他のなにもかもが面倒くさくなってしまうのだ。
現に、ここ最近は仕事と夜のバイトで俺はクタクタにくたびれている毎日だ。

ところが、彼は仕事の日にも変わらずに働かせることができるようだ。
たぶん、ほかのことにもバイタリティーがあるのだろう。
注げる情熱や、パワーもうらやましくなった。

それで、彼と今日どこどこで食べたよ。と日々情報交換をするのも
毎日の仕事の中でちょっとしたスパイスや仕事の中での楽しみになるかなと
俺は彼に触発されて食べ歩きを再開したというわけなのだった。

その飲み会の日、同じ駅で降りる年上の先輩と一緒に帰ったのだが、
駅近くで飲みなおそうかということになり、
なぜか久々によりによって、俺がプライベートでは絶対にしない遊び
キャバクラに連れて行かれた。

住む近所のキャバクラはキックの飲み会以来2回目だ。

地下にある中箱の店に入ると、店内にはカラオケなんかあり、
俺が働く町とは違ってさすがは郊外店で庶民的だ。

先輩が本指名した30代前半であろうベテランぽいキャストさんが
ほどなくして席についた。
ちょっとキツイ目の顔をした業界歴の長そうな、いかにも気が強そうな雰囲気の
キャストさんだった。
完全にスレているタイプの人間で、俺が非常に苦手な人種だ。
しぐさや雰囲気も加味すると話をせずともわかる。

こういうキャストは、キャスト同士の会話やプライベートの会話が
えてして、えげつないものだ。
業界歴の長い俺には、悲しいかな顔つきを一目見ただけである程度人種がわかってしまうものだ。

こういうタイプは、金とかよほど魅了するような魅力がなければ、
なかなかなびくことはない。
顔つきからして、ホストとか華があるタイプの遊び人の男を好み、
ニーズ的にはヤクザとか輩系が好むタイプの女であろう。
つまり、貧乏サラリーマンは相手にされないタイプだ。
朴訥としたいい人タイプの先輩とは人種的にもミスマッチで、ようは合わない
戦略的にまずい選択とも言えた。

狙いどころが悪いとも言え、先輩はチャレンジャーだなあと思った。
話している先輩を見ても、案の定ほとんど相手にされずにあしらわれている雰囲気だ。

いくらキャバ遊びとはいえ、人は本来動物であり、
雰囲気や属性が違う人間はお互いに引き合うことはなく発展はほとんどない。
人は、背伸びをしたり何かに逆らうと、難しいものがさらに難しくなるものだ。
俺がこの世界でこれまで付き合った子も、どこか似たもの。
お互いに似た要素が必ずあったものだ。

先輩は、時たまここに訪れてはストレスを発散しているのだろう。
人の趣味なので、俺がとやかく言うことはなにもない。

苦手とわかりきっているタイプとは少しもからみたくないので、
俺は、となりについたヘルプの子とだけ話して時間をやり過ごすことに決めた。

俺には、ヘルプの20歳くらいの子が入れ替わり立ち代り合計3人ついた。
こっちはまだ業界歴が皆浅くてバイト感覚の子なので、かわい気があって
ただ話しているだけでも嫌味はない。

俺は、明らかに付き合いで来た興味がない人間なわけだけど
かといってつまらなそうな顔をしたり会話をしなかったりとか、
キャストさんが疲れるようなことは、気を遣ってしないようにして、
その場では盛り上げて話を続けた。
隣の先輩から見たら、きっと俺はとても楽しそうに会話をしているように見えたことであろう。

しかし、前の夜のバイトから昼間の仕事からの疲れが一気にきて
最後のほうになりその反動がきた。
キャストさんが、変わるたびにまた話をこんにちわ。から1からしないとならずに
さすがに3人目に変わったときには、

もう話をするのも疲れた・・・。勘弁してくれ。帰って寝たい。。。
と内心ギブアップしたい心境になった。
最後のチェックでボーイさんが来たときに、フライングで立ち上がってしまったほどだった。

先輩には申し訳ないけど、せっかく店がない日に
これ以上、女の子と接するのは、もううんざりだった。
翌日仕事があるし、とにかく帰って眠りに尽きたかったのだ。

と、なんか最近は俺は日常が会社関係ばかりなのだが、
会社の周りは各々日常の中で楽しんでいるようだ。

俺も、キックの練習にもう少し行ければいいのだが・・・。
[PR]
by masa3406 | 2012-03-23 18:32

相棒

会社で一番仲良くしている人。Sさんが、明日で辞めることになった。
Sさんは50歳くらいで、俺とはかなり年齢は離れているんだけど、
きっかけは研修中に隣だったこともありなんとなく話すようになった。
研修中にロープレを隣の席の人とやらされたんだけど、
その時の内容がお互いにアッサリしていて押しが弱く、彼とは同種の人間に感じたものだ。

もともと営業職ではなく大きな企業でエンジニアをしていたらしく、
俺が俺がと押しが強いタイプではなく、物腰もやわらかくて理知的で、
俺とは違って完全に落ち着いている。

大企業の非生産部門にいた人は、あんまりガツガツしていなくてのんびりしている
性格の人が多いものだ。
俺も大きな会社にいたこともあり、彼との空気感が雰囲気的に違和感を感じなかったのだ。

会社で内勤の人に俺にSさんと仲が良いですね。
なんでそんなに仲良しなんですか?
と聞かえたことがあるほどに俺たちは、よく一緒にいて話していたようだ。

よく外回り中も彼に電話をして愚痴やいろんな話をしていたもので、
俺には、それがいい息抜きになっていた。
よく考えてみたら、彼とは俺が好きな野球や格闘技やサッカーなどの趣味の話を一切
したことはないし、
今までに俺が他人と仲良くなる傾向とは少し違っていたようで、雰囲気とか性格とか
そんな根本的な性格のところのみで引き合っていたのだと思う。
営業職は、押しが強くてテストストロンが多いような人も多いもので、
類は友を呼ぶで、真逆の性格の俺たちが互いに空気感がマッチしていたのだ。

まあ、言ってしまえばお互いに根本的なところでは、突き詰めると
人を相手にする営業よりも、1人で黙々とマイペースにこなすような仕事のほうが
向いているんだろう。
彼は、明日で本来の居場所を求めて旅立っていくのだ。

そんな苦楽を共にしてきた彼との日々も明日で最後になるんだから、
大きな痛手で寂しくはなるが、本来の居場所を求めて出ていく彼の門出を祝いたいと思う。

俺もいつか本来の居場所を探し出すことができるのだろうか。
[PR]
by masa3406 | 2012-03-14 18:06