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廃車

すこぶるエンジンの調子が悪く、限界を迎えた車をついに買い換えることになった。
とは言っても、バイト暮らしで貧乏な俺。
自動車整備工場を経営している友達の家から、
中古のセダンを格安で譲り受けることになったのだ。

俺みたいな貧乏人には、本当は車などないほうがいいのかもしれないが、
夜中たまにしているバイト先に、車がないと行かれないので仕方ないのだ。

手放す車は、走行距離は13万キロにまで達していた。
前はツインカムターボで出だしが速いのが自慢だったが、今はターボも吹きが悪くなり見る影もない。
俺は、素早い出だしで車と一体化したような気分になり、それが快感だった。
今ではストレスしか感じない。

去年の夏に突然、エンジンの調子が悪くなってからは、リッター6・7キロだった車が
リッター2・3キロにまで落ちていた。
去年は、ガソリンが高騰していたので,本当にキツかった。
せっかくバイトで稼いだ金が、かなりガソリン代で消えていった。

自分が長年乗り続けた愛車を手放すのは、
どこか愛着があり、寂しさみたいなものを憶えるのかもしれないが、
やっとこの調子が悪くなったボロ車から解放されるのかと、むしろホッとしている。

この車とともに過ごした思い出と言っても、何も思い出せない。
これといった旅行をしたこともない。
思い返すと、この車を買ってからの俺の人生は下降線を辿っている。

役割が終わったこの車は、来月で解体される。
役割が終わっても人間は、生き続けないとならない。
いつか、また買った頃のような生活に戻れるのだろうか。
by masa3406 | 2009-05-24 02:37


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