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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

最近、フジテレビで毎週木曜 25時15分 - 25時45分まで放送をしている
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』という長い題名のアニメにハマっている。

過去もメジャーアニメ以外は、ほとんどアニメを見る習慣がない俺にとっては、
われながら珍しいことだ。

きっかけは、たまたま夜のバイト帰りにカーナビのテレビで見たからで、
普段なら、知らないアニメかとほかの番組に変えてしまうところだが
何かに惹かれるようにそのまま見ていたのだ。

以前にレスした俺が好きな夜祭りが行われる
秩父市が舞台なのも興味を抱いた1つの要素だ。
俺が、行った場所が所々に出てくるので、不思議と懐かしい気持ちにさせてくれる。
あとは小学生から男子校だったので、その他はまったく共通項はないが。

主人公は高校1年生の引きこもりの男で、その男のもとに
事故で亡くなった小学生時代の女の子の幽霊が突然現われて、
同居生活を始めることから、物語は始まる。

主人公は、小学生時代は幽霊を含め6人からなる
仲良しグループのかつてのリーダーだった。
幼なじみの幽霊の願いは、その時の仲間全員で心を1つにして、
その幽霊の願望を叶えてもらうこと。
(幽霊自身は、その願いがなんであるかを自分でもわかっていない。)

女の子の幽霊の姿は小学生の亡くなった時から成長をしているのだが、
ひらがなしか書くことはできないし(女の子の遺品の日記にだけ文字を書ける)
いつもはしゃいでいて落ちつきがないし、中身はどうも小学生のままのようだ。
主人公は、その幽霊と会話のやり取りもでき
物理的な干渉もできるのだが、それ以外の人間には幽霊の姿すら見えない。

そこで幽霊の願いを探して叶えて成仏をさせてあげようと、
かつての仲良しだった全員が再会を果たすわけだが、
会っていない歳月を経て、みんなの生活する環境も人柄もすっかり変わってしまっている。
集まってもぎくしゃくしてよそよそしく、
一緒になって何かを行うに際して、チームワークを構築することですら前途多難である。

中でも2人は、有数の進学校に通い。リーダーだった主人公も含む残りの2人は底辺高校。
もう1人はフリーターと
ヒエラルキーができていて、かつてのパワーバランスも崩れてしまっている。

主人公は高校受験の失敗で挫折をして、学校に行かずに引きこもって
自信を喪失して屈折をしているので、
前の2人はコンプレックスを刺激する存在でもあるのだ。
普段なら、知らないアニメかとほかの番組に変えてしまうところだが
何かに惹かれてそのまま見ていたのだ。

通常のアニメなら、そんな異なる環境のかつての仲間たちが目的を果たすために
昔に戻ってやがては心を1つにしてと、ありがちな友情アニメのシナリオの展開を
想像できる思うのだが、
このアニメはそれからが、非常に変わっているのだ。

女の子の幽霊の真の願望を探して叶えようと皆で形の上では
1つの目標に向かって協力をし合って行動をするわけだが、
来週の最終回を目前にしても、恋愛感情の利害もからみ合い
各々に自分の欲望やエゴ・嫉妬心が
渦巻いていて、全く心が1つになる様子がないのだ。

みんなで一緒にいるときも、主人公とぽっぽというあだ名の男同士以外は、
仲良さげな描写もないのも変わったアニメだ。
進学校に通う2人に至っては、笑顔すら見せないほどである。
登場人物には、ぽっぽという少年以外は屈託のなさがなく陰があり、
見ている人は、彼らの距離感に寂しさすら感じて心温まらないのだ。
見た後に、不思議と悲しい気持ちになるアニメだ。
EDのsecret base 〜君がくれたもの〜も物悲しい。

そんな彼らとは対照的な、女の子の幽霊の純粋で無邪気なキャラがまたもの悲しい。
その幽霊『だけ』が仲良しだった昔のままなのだ。

アニメ自体は、あたりまえの事だけどリアリティーとは程遠いが
そんな彼らの微妙な人間関係の描写に、俺はとてもリアリティーを感じたし
興味深く感じた。

人間は、時間とともに変わり行く生き物だ。
良くも悪くも時の経過とともに感性や人間関係や環境も変わっていくもので、
純粋だった小学生時代と同じままであることは、まずないと思う。

かつて、さんざん一緒に遊んだ仲良しも今では疎遠。
再会をしても、その空白期間を経て変わってしまい
会話や感性も合わないということは、現実でもありえることだ。
さすがに彼らのようにぎくしゃくはないが。

そうして、みんな過去を消化して忘れて大人になっていく。
大切なものも変わっていく。
皆、大切なのは今の人間関係であり今の友達だ。

大人になると異なる人生経験や仕事や結婚とさらに変わっていくものだ。
この間の、小学生時代の1部の集まりで俺が躊躇して構えてしまい結局参加をできなかったのも、
それが理由だ。
どうせ、もう環境も違うし話が合わないだろう。
いまさら会って何を話すんだ?とコンプレックスからも気後れをして1人で決めつけて
結論づけたのだ。

悲しいけど人は、過去には戻れないのだ。

だが、女の子の幽霊は中身は小学生の死んだ時で止まっているので、
感性はその時のままなので、
昔と同じままで純粋に仲良くみんなで心を1つにしようと、
もう変わってしまった彼らにその時の彼らに戻れと無茶な要求するのだ。

俺には、見ていて
その挫折のない女の子の幽霊の子供の無邪気さから来る要求が、
彼らには迷惑でもあり残酷なことにと思えてならない。

これは、もちろんそのアニメの全体的な解釈ではなく
1つの側面の解釈なのかもしれない。

これだけ、バラバラな彼らが
今週の木曜日の最終回1回で、どうまとまってEDとなるのだろうかと
予想すらつかない展開も楽しみだ。

これを読んで
もい興味がある人は、
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 動画と検索をすれば
これまでの10話が見れるので、ためしに見てもらえたらと思う。

その中でそれを見て、何かを感じてもらえれば幸いである。
by masa3406 | 2011-06-20 06:28


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