朗報

以前、ジム仲間で一緒にボクシングの出稽古に通っていた高校生
今は大学生から久方ぶりにメールがきて、
プロテスト受験が正式に決まったとのこと。
ついに、ここまできたか・・・。

それは俺には朗報だった。
俺が連れて行ったのがきっかけで、とお礼が書いてあるが、
とんでもない。

プロテストを受けるまでにも、厳しいふるい分けがなされる大手ジムで
その段階まできたのは、本人の素質と努力の成果だ。

名門ジムでプロテストの受験資格を得るには、
まずトレーナーにこいつは優れたボクシングの素質があると
最初に目をかけてもらわなければならない。
過半数の一般の練習生は、放置プレーで、
ほとんどが1人で練習をして、1人で帰っていく世界だ。

そして、そうした厳しいトレーナーから受験OKをもらえるレベルまで、
ミットやハイレベルな選手の集う中のスパーの訓練をして技術を高めないとならない。

大手ジムで、プロテストを受験させるということ。
それはすなわち、
表に出しても恥ずかしくない、普通に合格する水準のレベルの選手を受験させる

と同義だ。

大したことがない中途半端な選手に受けさせたら、
ジムの名前に傷がつくとの考え方も多分にあるのだと思う。
従って、一か八かの記念受験のようなことはほとんどさせてはもらえない。

だから、彼がここまで来たことは、プロとして試合をする実力がついたということでもあり、
それなりの難関をクリアしてきて、プロで試合ができる実力がついた証しでもある。

出会った当時の彼は、名門の部活を辞めて目標を見失って挫折をしていた時期でもあり、
なにか運動でもしようとキックのジムに来たようだ。
この少年は居場所とコミュニケーションに飢えていて、
放っておくと目標もなくだらだらと悪い横道にそれてしまうかもしれない。
飽きさせてはいけないと、
当時、俺は彼とジムで積極的にコミュニケーションを取った。
その一度は挫折を味わった少年が、ここまで継続してくれたことがとても嬉しかった。

俺は、パンチのディフェンスや基本を学べればという気持ちで、個人的に連れて行ったのだが、
そこから彼は、ボクシングに楽しさや奥深さを見出してボクシングの道に進んだ。
そのきっかけで、ひと1人の人生が変わったのだから不思議なものだ。

デビュー戦で勝ったら、泣いてしまうかもしれない。
デビューの時は仲間とかけつけたいと思っている。
by masa3406 | 2011-06-21 04:57


<< 凋落したK-1 あの日見た花の名前を僕達はまだ... >>