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関係崩壊

今、俺には友人とのことでちょっとした悩み事があった。

俺は、去年転職をしたわけだが、その前後は時間と精神的に余裕がない時期でもあった。
ちょうどその頃に何度か小学生時代からの友人Nからの着信があったのだが、
忙しくて出れていなかった。
これが後になって問題になるとは、その時の俺は予想だにしていなかったのだが。。。

言い訳をすると、同時期に親友が死んでしまったり、転職活動から就職。慣れない職場への適合と
覚えることも多く心身ともに疲れていた。

その時期は、どちらかといえば、境遇を共感できる前の職場の人間関係が優先されていて、
会ってお互いの悩みや先々を話したり情報を交換していた時期でもあった。
それ以外には、現状や自分の将来の悩みを話せなかったからだ。

Nからの電話を意図して放置したとかそういうわけではなかったのだが、
落ち着いたらまた電話しようと思っていて、気がついたときは2ヶ月もの間放ったらかしになっていた。

自分の中では、落ち着いたら連絡すればいいやくらいの認識だったわけで、
これは俺の後回し癖の悪いところだ。

社会人になれば誰しもそういう時期や、可能性はあるだろう。
誰でもいつも人生が楽しく常に明るく順調だというわけではない。

逆境や仕事に悩む時期もあるだろう。
あるいは、病気でもして一人になりたくなるかもしれない。

男という生き物は、プライドが高い生き物で、苦境に陥ると弱みを見せんと人を遠ざけて1人になって
それを解決しようとしがちだ。

苦境から脱するまで、それを話さずに身を潜めて1人で戦い
傷が癒えるまで耐えるのだ。
だから、男は悩みや問題を抱え込んだまま自殺してしまう人が多いのだろう。

男はそれを脱したり問題解決をして元気になってから、
実はあの時はこんなことがあってと初めて親しい人間に吐露する傾向が多いものだ。

俺も、仲良くしている付き合いの長い友人が、しばらく連絡が取れなかったりすることは、
これまでに幾度もあったものだ。

そんなときは、あいつはいま忙しいのかな。忙しくて余裕がないのかな。なにか事情があるんだろう。
まあ、いろいろあるさと思って
そっとしておいたし、自分の中でそう処理をしていた。
連絡が取れないことを、とりたてて無視をされたとか、それに対して腹を立てるようなことはなかった。

やがて相手から連絡が来て、またいつものように飲みに行ったり遊びに行く日々がもどる。
再会しても、互いに一切のしこりもわだかまりもなく前のように楽しく一緒に過ごす。
そんなことは、今までに何度かあったものだった。

だけに、俺もそうやって受け入れられるものと思っていたのだ。

転職して正式に部署に配属された頃だろうか。
Nと共通の友達2人 SとIがいて、お互いの職場が転職先から近いので、
たまに会社の近くで昼飯を食べるようになった。

その時Iに、この間Nと会った時にお前が全然電話をしても出ないし、もういいよあいつと怒っていた
というようなことを言われた。

そんなに怒っていたことが寝耳に水状態だった俺は、
それを謝ろうと翌日に電話や謝罪のメールをしてみた。
ところが、電話にはまったく出てくれないしメールも返信が来ない。

Iの言葉は冗談ではなくNは本当に怒っていたのだ。 

それから時間を置いて、意を決して再び電話やメールをしてみるも一方通行。
返事をしないのが彼の俺に対する答えであり、

怒りが相当なものであることが伺えた。

絶対に許さない。絶対にだ!と聞こえてきそうなほど頑なさを感じた。

目には目を 歯には歯をの復讐ということなのだろうか。

彼との小学生からの付き合いでこんなことは1度もなく、戸惑いを隠せない。
思えば、喧嘩らしい喧嘩をしたことはほとんど記憶にない。

こんなときどうしていいのだろうか?しかも相手は幼馴染の男友達。
男同士の関係としては、なにか変だ。
それを取り繕おうとする俺も変な感じだ。

そう。
妙な感じが拭えないのは、俺が好きな女の子と喧嘩でもして怒らせて無視されてしまい、
ご機嫌を直してもらうためにどう取り繕おうかと考えているような感覚がどことなくするのだ。


そもそも、こういう心の部分の行き違いの誤解や揉め事の処理は俺にはめっぽう苦手だ。
俺はあまり自分の感情を言葉にして表現をしたり、話すことは得意ではない。

何かに根に持つタイプだとは思っていなかったので、予想外のギャップに
仲直りをするには、どうしていいかわからないし、とてもそれを解決する術はない。
自分の中でこれ以上考えても、答えが出そうになかった。

困った俺は、Nと連絡をよくしているIになんとか仲を取り持ってくれないかと頼んでみることにしたのだが、
奴はやれやれと苦笑いをしながら、わかったよ。会った時に言っておくよ~と軽~いお返事。

多分、間に入るのが気が進まないのだろう。
あまり期待できそうもない。

今度はSに電話をしてみると、そんなことであいつスネちまったのかよ。社会人なら忙しいんだなって、
普通は思うくらいだろ。と笑われてしまった。
だって何かお前が大喧嘩をしたとか、奴にひどいことを言ったとかそういうことじゃないんだろ?

言われてみれば、たしかにそうなのだ。なにか決定的な大喧嘩をしたわけでも
致命的な仲違いをしたわけでもない。

スネちまった手前引っ込みがつかないじゃないの?しばらく時間を置いてから
連絡をとった方がいいんじゃない。
それか俺ら4人で会う機会を作って、そこで自然に仲直りをすればいいんじゃない。と
クレバーな彼らしい的確なアドバイスをいただいた。

奴は乙女のハートの持ち主だなと最後にSは、またゲラゲラ笑った。。

やっぱ、普通の感覚だとそうだよな。と少し安心をする。

いつ仲直りできるかわからないけど、幼馴染でありいい大人の男同士でも
こんなことがきっかけで思わぬ誤解を生み関係がぎくしゃくするのだから、
人間関係って本当に不確かなものなんだなと思わされる出来事でもあった。

これからは、できるだけ電話やメールに対してマメになろうと思う。
by masa3406 | 2013-03-09 10:53


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