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決断から行動への時間

高校時代の同級生2人と俺が去年まで住んでいた地元町で飲んできた。

1人は前にレスをしたことがある卒業後にずっとファミレスの店長をしている奴だ。
店に入ると乾杯前に、実は俺は会社をやめたんだよ。
と唐突にそいつは切り出した。

今まで数回転職を経験している俺ともう1人には、卒業後に1つの会社に勤め続けている
そいつは尊敬の対象であり、忍耐力の象徴 
それはちょっとしたサプライズであった。

在籍は今月末までだけど、すでに有給消化期間で会社には行っていないらしく
日々パチンコをして過ごしているらしかった。
理由は、ちょっとした担当店舗での問題が会社の上層部に部下から伝えられ、
それが間違った形で大きな問題として伝わってしまい、
その問題を上層部から一方的にとがめられて、
嫌気がさして急転直下で退社を決意したとのことだった。
今までずっと貢献してきたのはなんだったんだろうかと疑問を抱いたそうだ。

会社のまわりからは辞めるなと言われたんだけど、俺はもういいやと思ったんだ。
と憑き物が取れたような表情で語った。

そいつの勤めるファミレスは、労働時間も長く激務で仕事は深夜まで及びタクシー帰り
カプセルホテルに宿泊もしばしば 土日祝祭日は例外なく出勤 
休日出勤も多く、プライベートもほとんどない状態らしかった。
俺もほかの友達も、あいつはよく辞めないで続けているなと感心していたほどだった。

長年、そんな待遇・労働環境に不満を言うこともなく地道に働いてきたそいつの
退職の決断から行動にいたるまでは、
その長い労働を積み重ねた歴史と反比例するかのように、電光石火で早かったようだ。

今までの経験で思うのが、人間は物事を本当に決断したときの決断から行動に移すまでは
早いものだ。
とりわけそんなときは、人に相談をする前か相談も最小限に
自分で決めて動いてしまうことが多い。
俺も前の会社を辞めた時は、思い出すとそうだったことに気づく。
理由に違いはあれども、決断して直後には行動しているものだ。

大学時代の友達で、いきなり会社に行くのが嫌になって無断欠勤して
その日に沖縄に飛んでしまったとんでもない友達もいたが・・・。
そいついわく、なんとなくかつてスキューバダイビングに行った
沖縄の青い空が見たくなったそうだ。
そこから、今度は台湾に渡ってそのまま退職してしまったらしい。

よく会社やバイトを辞めたい辞めたいと言いながらも、なかなか辞めない人がいるけれども、
それは自分の中で迷いがある状態である あるいは不満を吐き出したいだけ
だからなのだと思う。

本当に決断した時は、もはや何も他人に言うことはなく事後報告になりがちなものだ。
とは言っても、妻帯者で奥さんに何も言わないわけにはいかないこともあるだろうけど。
仮に話したことによって決断をとがめられたりすれば、
既に自分の中で出ている結論に対しての障害でこそあれ、
それ以外のなにものでもないのだから。

「思い立ったが吉日」言葉があるけれども、
人間も本来は野生動物 わりと人生の重大な決断においても
最後は自分の直感で動くものなのかもしれない。

たとえある決断に対して、それが考えに考え抜いた結論であっても、
結局、最後の最後は自分の感性と直感で決めているような気がする。

人はもっと自分の勘を信じて堂々と生きてもいいのかもしれない。
そう、今までもどこかで自分の勘に頼り決断して生きてきたのだから。

そいつは今後は、ラーメンを食べ歩きをするほどに大好きだったこともあって、
飲食店での長い経験を生かして将来はラーメン屋を始めたいので、
修行先を探すビジョンがあるとのことだった。
最後に無職の俺に、しばらく時間ができたからこれからはどんどん誘うからよろしくね
としっかり言われてしまったのだった。 
そう、無職仲間が1人今日から仲間入りだ・・・これは心強い

あれ なんか微妙にうれしくないぞ・・・。
by masa3406 | 2007-05-28 02:02


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