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出稽古

今通っているジムのプロが、たまに隣の市の体育館で教えているということなので
たまには違ったジムの雰囲気や教え方を体験したくて行ってみた。
出稽古ってやつだ。
車で体育館に着くとどこにでもあるようなやや年期の入った体育館だ。
中の剣道場で教えているということなので入ってみた。
体育館の中央に畳が敷いてあり、そこに男女合わせて10数人ほどいた。
年齢は10代20代30代前半といったところか。
俺は時間に10分ほど遅れてしまい、練習は既に始まっていて
皆が畳の上で思い思いのシャドーをしている。
俺はプロの人に挨拶をして、その上の教えているジムの大先輩に当たる人に
挨拶をしてシャドーに加わった。
シャドーを2ラウンドほどこなしたら号令がかかり、これからみんなでマススパーを
やるという。
うは! 来たばかりで軽いシャドーだけでもうマスをやるのかい。
ここにはサンドバッグもないので、いきなりぶっつけのメニューになるのだろうか。
先輩が持ってきた14オンスのグローブをはめ、脛パットをつけて
自分の組のおそらく30代と思わしき人とよろしくお願いします向き合った。
自分は突然来たので、この人がどれくらいのレベルの人か皆目わからない。
2・3攻撃を力を抜いて攻撃を出すと相手はあまり返してこない。
受けてくれる気なんだろうか。
試しにパンチをワンツースリーフォーと出すとスピードとコンビネーションに
目がついていっていない様子だ。
蹴りもカットはするけど、コンビネーションパンチからの蹴りや
連続した蹴りのコンビネーションは結構入る。(もちろんインパクトは抜いて軽くしか当てないけど。)
俺が普段ジムでマスや受け返しをする人のレベルよりは数段低いレベルだ。
スピードとキレが俺のが上回りスローモーに見える。
結局、3ラウンドほどマスをして次の人と交代をした。
次の人は10代か20代前半か。
今風の若者といった感じだ。
いつもこんな感じにいきなりマススパーなんですか?
と聞くと、そうですねえ
マスをどんどんやると結構強くなっていく気がしますとの返事。
むむむ なかなか強そうなお言葉。
よろしくお願いしますと挨拶をして開始した。
オーソドックス構えで左腕をたらしたフリッカージャブのスタイルみたいだ。
ただ、肝心のジャブをぜんぜん打ってこないでストレートの1発狙いなのが
明らかに見て取れる。
ストレートも打つときに1回腕を下げるのでモーションがばればれだ。
反対に俺はジャブをどんどん打つと前に出れずに苦労している様子。
俺のほうがリーチが長いので、前蹴りからつなぐミドルを軽くだけど蹴ったらかなりこれが入る。
この人もジムの人たちのレベルとは違い明らかに低いレベルだ。
俺のミドルキックに対して腕を下げたままで受け、足でカットをできないので、
これが素足なら腕が逝ってしまうだろう。
ただ途中、俺が出した足の親指に相手が出した足の爪が当たりざっくりと切ってしまい
結構、血まみれになってしまった。
みるとかなり深くいっているようだ。
とりあえず応急処置をして今度はサウスポーからオーソドックスに変えて
2ラウンド目を続けたけれど血が流れ出てしまい、
一時中断して一緒にタオルで畳を拭き拭きした。
あちこち動き回っていたので血があちこちにつきまわっている。
突然きたのにこんなことになって非常に済まない感じだ。
拭きながら彼と話すとなんと彼は卒業を控えた高校生。わ 若い!
大学の進学が決まっているとのことで、会話をすると気さくで非常に感じのいい好青年だ。
一旦休憩時間になったので、ジムの大先輩にテーピングをして止血をしてもらった。

休憩明けはミット打ちだ。
俺はさっきの高校生の彼と組みますと志願をして、彼のミットを持つことにした。
ミットを持つとパンチは同年代のその体重では強いのだろうけど
色々と身につけておくべきの基本ができていない。
キックも軸足がかえらずに蹴りが外側に遠回りをしてしまっている。
おそらく、俺がジムで最初にとことん反復を積んできた基礎を習得する時間が
ないままにスパーをしたりしてここまでやってきたのだろう。
悪い癖がかなりついたまま続けてきてしまったようだ。
何事も基礎は非常に重要で、上達はそれをなくして近道はないんだなと
再確認させられた。

大学では何をやるの?と聞いたらボクシングと答えていたので
こんなのがあるよと言った感じで1ラウンドはパンチのコンビネーションを
中心にミットを持った。
これは魔娑斗が好きなコンビネーションなんだぜと教えると、うれしそうに打ってきた。
高校生くらいのやつは自分の高校生のときを思い出して、素直でかわいいもんだ。
若いっていいなあ。とつくづく思った。
途中、いくつか気になった修正点を教えたけど
やっぱりどのくらいの期間かはわからないけど、長い間についた癖は
すぐには修正が効かないようだ。
繰り返すとまた元に戻ってしまう。
2・3ランドはキックを交えたコンビネーションを打ってもらって終了した。
ジムで色んな人のミットを持つときと同じいろんなコンビネーションで打ってもらった。
おおいいねえ  よしいいパンチだ!声を交える
普段は体験しないのか、疲れているけど楽しそうな様子だ。
うれしそうな顔は俺も持ちがいがあってうれしい。
彼は強くなりたいのだ。
次は俺のを持ってもらった。
左足を負傷したので、オーソドックスにしてキックは右を中心に蹴った。
自分がパンチを打ちながら、ジャブはこうフックはここから出すとか
フォームをイメージしてもらえるように時にはゆっくりと打ちながら
声をかけた。
そうしてミット打ちは終わり、互いにありがとうございましたと彼と握手をした。。
スタミナはあるしなかなかいいパンチ力をしているから、後はジャブだね。
と言うと、パンチ力ありますか?と聞きながらも嬉しそうだ。
若い子は褒めると伸びる。必ずどこか褒めてあげないといけない。
そうしてちょっぴり自信がつけばいい。 
俺の親がしてくれなかったことだ。

閉めに皆で4種類くらいの腹筋をして練習時間が終わった
最後に、大先輩にあたる人に挨拶をすると、ぜひまた来てくれよな。
と言われてちょっとうれしかった。
多分、自分が色々若い子に教えている場面を回っているときに見ていたのだろう。
一生懸命にキックを続けていてよかったなと思った。

人に教えるのは難しいけど楽しいもんだなあと思った。
本当は教えてもらうつもりで出稽古にきたので、
まさかこの自分が教える状況になるとは思ってもみなかったけど。

レベルが高いプロや強いアマチュアしかいないジムでここ1年ずっと練習を続けていたので、
自分は少しは強くなっていることを実感できたのが収穫だった。
継続は力なりなのであろう。
ただ、帰るときに靴を履くとなかなか親指が痛い。
びっこを引かないと歩けない。
当分はこりゃ傷がくっつかないし、まともに歩けずにちゃんと稽古ができないな・・・。

収穫はあったけど高くついた出稽古だった。
が、帰り道運転しながら、今までにない爽快感が訪れた。
これからも一生懸命勉強をして技術を習得して、
いつか俺も若いやつを教えてみたいな。そう思った。
by masa3406 | 2008-03-03 01:40


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