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近づく別れ

末期癌の犬に会いに実家に寄った。
玄関に出てきた犬は、肺癌の進行により前に会ったときよりも
さらに体が薄っぺらく小さくなった気がした。
元気がないのか、すぐに部屋の隅に戻っていきベランダに横になりじっとしている。
なでると背骨がや肋骨のゴツゴツした感触があり、
ガリガリにやせ細っているのがわかる。
犬は毛皮で覆われていて顔色こそは判別できないものの、
表情は優れずに、大分体調が悪そうだ。
痰が喉に詰まるらしく、たまに今まで聞いたこともないような声を上げる。
痰を切ろうとしているらしかった。
親父に聞くと、食欲はなくなり流動食でさえ最近はほとんど口にしなくなったらしい。
栄養が取れたとしても癌細胞も栄養を吸収して大きくなるので、
こうなると、どうしようもない状態らしかった。
犬は10歳だ。
この子には10年楽しませてもらったからね。と親父は言った。
おそらく、4月中には死んでしまうのではとも。

来月までかあ。。。そう言われても、目の前のこいつが消えてしまうことに実感がわかない。
今は確実に物質としてそこにある。
毛を撫でた感触もしっかりある。

俺は、携帯の写真で数枚撮って帰宅をした。
帰り道に、やっぱり後悔しないように生きているうちにやりたいこともしておこう。
そう思った。
人もいずれは死んでしまうし、いつ病気にならないとも限らない。
死んでしまったら何も残らない。
この世から消えてしまう。
お終いなのだから。

帰宅したら、志望する業界である、不動産業の会社をひたすら受けていた友達から、
ようやく就職が決まり、2年ぶりに働くのでワクワクしている。
とメールが来た。
おそらく彼は、合計40社は受けていたのではなかろうか。
ネバーギブアップ 継続は力なりだ。
それぞれの春は始まっていることを実感した。
by masa3406 | 2008-03-24 01:41


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