2011年 12月 03日 ( 1 )

判断の難しさ

PCが不調で更新をしていませんでした。

数週間前に出かけた帰りに知人を家に送るために俺は、夜中に車で首都高速を走っていた。
知人の家は遠いので、さっさと送って家に帰りたいななどと運転をしながら考えていた。
助手席の人間を先に下ろした関係で、知人は後部座席に座っていた。
厳密に言えば横になって寝ていたわけだが。

交通量は少なく2車線の道の追い越し車線を快調に走行していると、
ずっと前のほうの左車線に黒いワゴン車が走っているのが見えた。
俺は、追いついたら抜こうと思っていたのだが、
近づいているうちにわかったのだが、何か動きが不審だ。
微妙に斜線をまたぐような妙な運転をしていることに気づいた。

居眠り運転かな?と一瞬思ったのだが、それにしてはスピードが出ている。
俺は運転で眠いときは、スピードが落ちるものだ。
首都高はカーブが多いので、寝ていたらそうは飛ばし続けてはいられないものだ。
とその時は思った。

慢性的にフラフラしているわけではなく
ほとんどがまっすぐ走っていて、途中に微妙に車線をまたぐので抜きたいのだが抜けない。
抜けるほどではなく接触してしまうくらいにまたぐのだ。

その走り方は、ヤンキーやガラの悪い車の後続車を抜かせないように威嚇するような運転に
似てなくもない。
スピードも出ているしアグレッシブな性格のドライバーのようにも見える。
俺には、もしかしたらこいつはヤバイ奴なのかもしれない。
薬でもやっているのかもしれないし、
下手に抜きにかかると妙なことに巻き込まれるかもしれない。と判断をして
しばらく距離を離して後ろを走ることにした。
そう思わせるくらいに、その車の運転は妙だったのだ。
そこからしばらく走れば、4車線になるのでそれまでの我慢だ。
そこで抜けばいい。

その時の俺は、なぜかパッシングをしようという気持ちよりも、
変なドライバーだろうから関わらないようにしたいという気持ちが、完全にそれを上回っていた。
ちなみに俺はクラクションをほとんど鳴らす習慣がないので、クラクションを鳴らそうとは
思っていなかった。
数100メートル前を走る車は、相変わらず不安定な走行を繰り返している。

自分では判断がつきかねた俺は、後部座席の知人に前の車の動きが不審なんだけど
あれどう思う?と声をかけた。
知人はほとんど寝ていたのか横になっていたらしく、身を起こしてどれどれ?と見ているようだった。

その話をしている時にちょうど高速の出口に差し掛かった。

その出口は追い越し車線の右を分岐をして降りる出口なのだが、
不審な車は今までのように追い越し車線にややまたぐだけには留まらずに
それを超えて、
追い越し車線と出口から降りる分岐した車線の間をまたいで、あろうことかその真ん中を走り始めた。
その先は、分岐の終点でちょうど二股に分かれる股の部分だ。

なんだ?さらに動きがやばくなってるぞ。と思った俺はさらに減速をした。

これまでの動きの傾向的に、ちょっとまたいだらすぐに戻っていたので、
また直前でハンドルを切って戻すんだろうと予測していたその瞬間、

その車はブレーキを踏むこともなくそのままのスピードで、
一直線に分岐の股の障害物へと突っ込んでいった。

俺は、心の中であっと思ったとほぼ同時に
ボンッという物が壊れるような音とともにワゴン車が空中に跳ね上がり、
車から破片だか車載物か何かを大量に道にこぼしながら、
後ろを軸として1回転をして、運転席がこちらに向いたままに追い越し車線に横転をするのが見えた。
その様子は、まるでアクションシーンのワンシーンのようでもあった。

うわっ!やりやがった・・・。
こりゃ大変だ。
エアバッグが作動したのか、遠めに見えるこちら側を向いた運転席の中はまったく見えない。
ドライバーは五体満足なのか、経験がない俺には想像力が追いつかない。
通常、衝突事故のときはドライバーがとっさに左右のどちらかにハンドルを切るか
ブレーキを踏むものだろうが、まともに特攻した事故の話は聞いたことがない。

車を完全に徐行させながら後ろを見やるとタクシーや一般車の後続車が数台いて
俺と同様に一部始終を見ていた模様だ。
左2車線は車が横転をしているので、このまま通行止めであろう。などと心の中で思った。

これは救急車に電話をしないとと思ったのだが、先にレスしたとおり
ちょうどその時に俺は携帯が壊れていてないことに気づいた。
後になってみれば、知人の携帯を借りればよかったのだが・・・。

俺はグロイのが人一倍に苦手な人間だし、救護だの方法がよくわからない。
正直、弱い心が発動して積極的に車を止めて駆け寄っていく気持ちにはなれなかった。
知人には平静を装ってはいたものの、
心の中では動揺をしていた俺は、その後続車たちにその後を任せることにした。

あまり直視をしないようにして横転した車をよけながら出口の車線から降りるときに、
車の部品だか、搭載していた物だか判断がつかないものが路上に散乱をしていて、
その一部を踏んだ。

一般道を運転をしながら、知人に今、目の前で起きたことを整理しようと色々話しかけた。
知人は、寝るためにコンタクトを外していたらしく
車が跳ねあがったのはわかったものの、ぼんやりとしか見えなかったのだそうで、
その能天気な返事に、何もそこまで本格的に寝に入らなくてもいいのにとちょっとイラっときた自分がいた。
とんでもない事故を見た動揺から、俺は何かを話して気を軽くしたいと黙ってはいられない心境だった。
知人を家に送るまで、いつもよりも多弁な自分がいた。

その後が、どうだったのかはわからない。

多分、今にして思うと居眠り運転か酔っ払い運転だったのかもしれない。
たまたま、俺というドライバーはクラクションを鳴らす習慣がなく
ほかのドライバーなら、何も考えることもなくクラクションを鳴らしたのかもしれない。
そうしたら、自爆事故は起きなかったのかもしれない。

とりあえず、事故には巻き込まれはしなかったものの、
色々と可能性を考えたら申し訳ない思いもあるし複雑な思いだ。

同時にこんな無謀な運転者がいる現実に直面した俺はちょっと運転が怖くなった。
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by masa3406 | 2011-12-03 05:56